11/11/2006

軽くお喋り10 映画のお話

古い映画を上演するのをメインにしているTV番組で「バラバス」を観ました。
この映画を40年以上も前に故郷の隣町に観に出かけたことがあります。
私が幼少時代の大半を暮したその小さな田舎の炭鉱町には当時映画館というのが数軒しか無かったし、ましてや「総天然色スペクタルロードショー」なるのを唱っての大宣伝を掲げるような映画が上演する事もなかったわけです。
その頃のこういったロードショーと云われる「風と共に去りぬ」「銃よさらば」「奇跡の人」「ヘラクレス」「ベンハー」などの名画はこの砂川会館までバスで行かねば見る事ができなかったのです。
テレビがそろそろ各家庭に出回り始めの頃であり、そんな田舎町でも僅かながらも世間の情報が流れるに従い、若者達は都会の生活に憧れたり、世界へも目を向けて音楽や文化に遅れまいとあくせくしていた青年達が溢れていたように思われます。
かく云う私もご多分に漏れずそんな一人であり、いつか世界を、自分の周りの生活以外の文化や芸術を、身をもって体験してみたいという想いに燃えていたものでありました。
今なら世界中の情報がインターネットで得られるし、疑似体験をする事も可能だし、あらゆる私設やサービス機関もあるのですけれど。
もし、当時の私が今と同じくらいの情報を故郷にいるままして入手可能だとしたら、果たして今の在米40年目という私がいなかったのかもしれないですよ。

2006年作の「オーメン」を息子のレンタルで観ました。
一応大抵の話題作は観てきていますが私個人としてはあまりホーラー映画は好みではありません。滅多に内容のある興味深いストーリーの作品に会わないので。
この映画もやはり、1976のオリジナルのが未だに私の頭の中には強く残っていて、新作は映画自体のシーンスケールもこじんまりしていて私の思いの中では不作の部でしたが、夫は昔そのオリジナルを一緒に観たのにもかかわらず、内容をすっかり忘れてしまっていて新作が話としては面白かったのだそうですよ。
オリジナルのグレゴリーぺックやリーリミックに比っする俳優・女優を誂えるのは大変な事にちがいないですから、新作にミァファローが出ていてもちょっと役者不足といった感じもぬぐいきれないものでした。
この年になるまでには何作かの映画のオリジナルとリメークを観ています。
そのどの映画もやはりオリジナルをひいきしてしまうのはやはり私の頭の中も古くそのままの状態か、停滞というより減退頭脳がリメークの向上進歩を認められなくなって来ているからもしれません。
孫曰く「グランマジェネレーションの古い考え」なのでしょう。なるほど。
でもですよ、オリジナル内容をすっかり忘れてしまった忘却の人、夫は「新しい感覚でまた事を考えるグランパ」と云われるのが、私にはちょっと腑に落ちませんですよ。